COLUMN

VOL.08

【COVID−19】正しく知ることから

broaden再開に向けて、まずはたくさんある情報を整理しました
なるべく簡単に、記録の為にも記載したいと思います
※内容は厚生労働省、科学者、薬剤師の方々の記事を参考にまとめたものです。(2020.4.21日時点の情報です)

chapter01.どうやって病気にかかるのか

病原体に感染するということは
当たり前だけど、病原体が体内に入ってくることから始まる
しかし。
人体は皮膚によって覆われているので、簡単に病原体は体内に入ってこれません
ではどこから入ってくるのか??

皮膚に覆われていない粘膜(目、鼻、口、傷口など)から入ってくる

それがどの程度のものかというと・・・

目をちょっとかいたり
鼻の下をチチッとしたり
口の端をかいたり、あくびを押さえたり
食品を触ったり(調理したり)
食事をしたり
咳やクシャミを手でおさえたり

そんな無意識の行動によって、粘膜にウイルスが付着して体内に運んでしまう

つまりは
目、鼻、口、傷口に、ウイルスが付着した手で触らないこと
これが基本になります

chapter02.COVID-19の構造と感染経路

細菌と違ってウイルスは単体では生きられず、生物の体内に侵入して初めて増殖できる。
物にも付着はするが、増殖はできずに長くは生きられない。
そしてCOVID-19は潜伏期間が通常より長く、体内に入っても増殖が緩やかなため、症状が出るまでに時間がかかる。
それ故に、感染した事に気づかずに人にうつしてしまいやすい。
また、罹患後に回復しても、自然に得た免疫は持続性が短くて再感染の例も出ている。

感染経路としては飛沫感染と、接触感染。
(一時報道されたエアロゾル感染は飛沫よりも小さく、3時間ぐらい空気中に浮いてるが、換気がされている場所であればすぐに乾きなくなるので過剰な心配はいらない。また、今回のウイルスでは正式に確認された経路ではない)

つまりは
感染者の体内で増殖したウイルスが、鼻水、つばなどの体液に覆われて、くしゃみや咳、会話によって空気中に飛び出ていく(飛沫感染)
これが物にくっついて、それを触った人が自分の口や鼻、目を触って感染する(接触感染)
の2つです。

この感染経路を調べていて、凄い勉強になったことがあります。
飛沫感染の言葉のイメージって、空気中に漂っているように感じますよね?
でも飛沫って5μmという小さな水分の塊で、1mぐらいしか飛ばず、重いのですぐに下に落ちるんです。
それが飛んでくる状況とは、満員電車の密閉空間で目の前でゴホゴホされる感じのイメージ
これぐらいになると、マスクだけだと目がカバーできないのでゴーグルも必要になる

つまり感染者から飛んでくる体液(ウイルス)を吸い込んで感染する確率は低く
体液(ウイルス)が付いている手で、粘膜を触る方が感染の確率が高いということ


マスクで防げるのは、自分の飛沫を人に飛ばさないようにすることと口や鼻に無意識に触れるのを防ぐこと
マスクをしていても目は守られていないので完全に感染リスクを抑えられず、人との距離や密度には注意を払う必要があるということが分かります

政府の言う3密(密閉、密集、密接)←clickを避けることが、空気中の1m程飛んでいる人の体液から、自分と人を守ることになるということになるんですね

美容室は営業自粛対象ではありませんが、密接には該当します。
これに対する対策が必要となります。

chapter03.感染を防ぐために

もう十分にご存知なことだとは思いますが。
手洗いが一番重要です。
これは、COVID-19が油の膜に覆われている種のウイルスの為、手洗いで油の膜を壊すことにより、感染力を抑えることが出来るからです。
厚労省の手洗いと咳エチケット、マスク着用について←click

[ 手洗い ]
20秒以上、爪や指の間や手首までしっかり行う
手洗いのタイミングとしては
外出先から帰った時
咳やくしゃみ、鼻をかんだ時
トイレの後
ご飯を食べる時の前と後
料理を作る前
病気の人のケアをした時
外にあったものを触った時など

一番気をつけるタイミングとしては
外から帰ってきた帰宅後と顔(目、鼻、口)に触れる前に手洗いを!

[ 咳エチケット ]
自分の体液を飛沫させないために、特に外出の際は気をつけましょう
マスクは口と鼻を覆う
くしゃみや咳は手ではなく、服の袖で覆う

[ マスクの知識 ]
マスクだけで感染を防ぐことは難しいですが
正しい使い方をすれば、最大の効果が得られます。

自分に合ったサイズをつける
耳の付け根から鼻までの長さがS(10.5cm~12.5cm)M(12cm~14.5cm)L(14cm〜)
綺麗な手で、なるべく隙間ができないようにつける
プリーツタイプは溝が下を向くように(溝にウイルスや花粉が溜まるため)
着け外しの時はゴムのみを触る
捨てるときはビニールに入れて密閉して捨てる
風邪用と記載のものを利用する(花粉用は目が粗くウイルスを通しやすい)
JHPIA(全国マスク工業会)のマークがついているものを選ぶ(品質保証)

マスク不足で最近は自作マスクも多くなっていますが
キッチンペーパーや、マスクの内側にティッシュを入れること、2枚重ねで使うなどは避けた方がいいです!
理由は、空気が通らないから
通気性の悪い素材で作ったマスクは、呼気を通さないために
フィルターの役目を果たせず、マスクと肌の隙間から入る空気を使って呼吸することになるために、そこからウイルスが侵入して(外に漏れて)しまいます。

逆に目が荒すぎる素材(不織布の台ふきん等)はウイルスを通す可能性があるので避けた方が無難です。

自作マスクは作る前に生地を口にあてて1度呼吸をし、肌と生地の隙間を手で押さえてもう1度呼吸をし、隙間有りと無しで比べて、息が極端に苦しくならないものにしましょう。

chapter04.消毒方法について

消毒が必要となるのは、手指とよく触る&外から持ってきた物です
例)ドアノブ、スイッチ、スマホ、メガネ、パソコン、イヤホン、メイク道具
鍵、リモコンなどのツルツルした場所は特にウイルスが生存しやすい
(その他、ダンボールは結構長く生存するとの情報もありましたね)

ウイルスが付着しているものに対しての対応としては
色々調べた中で、手洗いが一番簡単で有効だと思いました
物の消毒は、お店などでない限りはスマホなどの頻繁に触るもの。
乳幼児などがよく触るもの
(おもちゃや外に持ち出したもの)
それだけでもかなり有効だと思います

意識は大切ですが、度が過ぎると疲れてしまう時もあるので
日々の生活においては自分の心に無理のない範囲で頑張りましょう

薬品を使う消毒は化学の知識がないと効果が得られない場合や、逆に身体に害がある場合があるので注意が必要です。

以下、情報をまとめてみました。

[ アルコール消毒 ]
手指消毒、物にも使えて一番簡単にウイルスに効く。
ウイルスに有効なのはエタノール濃度70〜80%のもの。
この濃度のものが脂の膜を効果的に分解する力を持つため。
(それ以下の濃度に関しては、病原体を減らす効果が弱まるので注意)
・使用上注意点・
濡れた手で使用すると濃度が薄まり、効果も減る
30秒以上乾かない量を取る(15秒以上消毒に時間がかかる)
粘膜や傷口はつけない(粘膜で吸収するとアルコール中毒になることも)
火気に近づけない(引火する)
換気しながら使う(吸い込むと気分が悪くなることも)
塗装、ゴム、樹脂は油の成分を溶かすので使わない(任天堂Switchなど)
アレルギーがあるので敏感肌の人は手荒れ注意

[ 次亜塩素酸ナトリウム0.05% ]
物の消毒に有効(濃度0.1の場合は排泄物にも有効)
手指消毒不可、人体に有害
(皮膚を溶かし、目に入ると失明の恐れあり。薄めても特性は変わらない)
・使用上注意点・
手袋をして、手で触れないこと(皮膚を溶かす)
使用後は必ず水拭き(変色や腐食の可能性)
スプレーでの使用はできない(空気中に飛散して目に入ったり、吸い込むと危険)
金属や衣類はNG(変色や腐食の可能性)
換気する(吸い込むと危険、万が一酸性のものと混ざった場合有毒な塩素ガスを発生するため)
その都度作る(時間経つと分解し、効果がなくなるため)

[ 次亜塩素酸水 ]
最近はアルコールが不足しているので、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
も話題となっていますが次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは別物です!

次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターやミルトンなどの商品として一般的です。
PHがアルカリ性で、除菌力のある次亜塩素酸が不安定なため、安定させるため水酸化ナトリウムと化合して作られています。酸性のものと混ぜると有毒な塩素ガスを発生します。

消毒用のアルコール不足によりインターネットなどで話題の次亜塩素酸水は、調べれば調べるほど本当に化学の知識がないと使用が難しいです。
人体などへの危険性は低いけど、そもそもウイルスに有効にするのにハードルが高いです。
・使用上注意点・
非常に不安定ですぐに分解してしまうので、流水使用が基本
(噴霧器で一定時間継続して噴霧し続けないと効果がない)
皮脂や手垢にも反応するので、そもそも最初に石鹸などで有機物を落としてから使わないとだめ
専用の機械(約40万ぐらい)がないと作れない
紫外線や高温に弱く、濃度が変化しやすいので保存期間が短い
希釈したものは都度使い切る
容器に入って売られているものは、有効塩素濃度が維持されていない可能性が高いです
(次亜塩素酸水生成機の販売元に問い合わせました)

また、次亜塩素酸ナトリウムを薬品で混合し希釈して作る次亜塩素酸水は、次亜塩素酸水とは似て非なる物です。以下、機能水研究復興財団より
次亜塩素酸水の使用上の注意と、混合物について←click

そもそも濃度調整が難しすぎる次亜塩素酸水より、人体に有害なハイター(次亜塩素酸ナトリウム)より。
消毒用アルコールの方がはるかに簡単で確実!あくまでも手に入らない時の代用品!

chapter05.まとめ

あまりにもマスクや、消毒用のアルコールがなくて困っているけれど。
それに対しての眉唾な情報の多さにびっくりしました。

ウイルスに対して効果の薄い生地での自作マスクの作り方の記事や動画。
ウイルスに対して効果を発揮させるために専門的な知識が必要な次亜塩素酸水の作り方の動画(そもそも作れない)や間違った製造方法で製造されているものでも、普通に販促されていたりする。

深く調べれば調べるほど、それって本当に感染予防できて安全なの?ってものもありました。

たくさんの情報の中から、自分が納得して、安心できるものを選ぶことが本当に大事ですね。
もし記載内容に間違いなどありましたらご指摘ください。

本当に心から安心して営業できることを目指して、頑張ります。