COLUMN

VOL.03

髪と水【シャンプー編】

vol.1髪と水で触れた中で、毎日の生活の中で髪と水が触れる時に起こっていること。
正しいお手入れ方法についてご紹介していきます。まずは毎日の汚れを落とすシャンプーから。

chapter01.シャンプーってなぜ必要?

基本的には毎日、シャンプーを行う方がほとんどだと思います!
ではそもそも、シャンプーはなんで必要なのでしょうか??

夜にシャンプーするのがいいのか
朝起きてする朝シャンがいいのか
ネットで話題のお湯シャン、お酢シャン。

いろんな情報があって混乱することもあると思います

シャンプーの一番の目的は【汚れを落とすこと】です
この汚れとは毎日分泌される皮脂、空気中にあるチリホコリ
そしてあまり知られていないのが
シャンプーの流し残しや、リンス、コンディショナーや、トリートメント、流さないトリートメントなどのヘアケア剤も汚れとなるのです

column vol.2思い込みを変えようのchapter1でお伝えしたようにトリートメント類はファンデーションと同じ役割なので、毎日シャンプーで綺麗に落とす必要があります

これらの汚れを髪や頭皮に残したままにすると、髪のゴワつき頭皮のベタつきなどが起こり、分け目が目立ったりボリュームの出にくいスタイルになりやすいです。
これらの汚れが蓄積している髪には美容室でのカラーやパーマの薬剤の浸透を妨げ、より薬剤のパワーを上げなくてはいけなり髪に負担がかかることになります

髪にはもともとコルテックスという内側の潤いを保つ組織があり
キューティクルという外部からの刺激から髪を守る組織もあります

髪や頭皮に付着するそれらの汚れを落とすことで、本来持つ髪の綺麗さを引き出すのがシャンプーの役割なのです。
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ちなみに最初に触れた
夜と朝のどちらがシャンプーに適しているかというのは汚れを落とすという本来の目的を主とするなら夜行う方が1日の汚れを落とし睡眠をとることでより健康な髪の成長を促せると思います

もう一つの理由として、頭皮は皮脂膜という皮脂と汗でできた天然の保護クリームのようなもので守られています。
皮脂膜は放っておくと酸化して汚れとなるので、シャンプーで落とします
その後自然に5〜6時間かけて再度作られます。
夜にシャンプーすればまた朝には新しい皮脂膜ができ1日頭皮を紫外線などから守ってくれます。
朝シャンプーして出かけると、保護するものがなく出かけてしまうことになるので頭皮はスッピン状態。
braodenではなるべく朝シャンより夜シャンプーをオススメしています!

お湯シャン、お酢シャンというのはその人が持つ汚れの種類によって変わってくると思います
例えばスタイリング剤やヘアケア剤を使用する方は、人工的な汚れが付いているのでシャンプー剤の方が適していますし、人体から自然に出てくる皮脂汚れしかないという方ならお湯シャンやお酢シャンもありかもしれませんが、この辺は一概には言えないところなので信頼できる美容師さんに相談するのがいいと思います!

シャンプーは汚れを落とすことが一番の目的であり、余分なものを落とすことでトリートメントなどよりも、
髪本来の力を引き出すために欠かせないことだということを知っていただけたらと思います!

chapter02.シャンプー時に気をつけておくべき2つのこと

前回、シャンプーは汚れを落とすということが一番の目的だとお伝えしました!
汚れを落とすために大切なこと2つあります!

それは、『しっかりすすぐこと』『しっかり泡立てること』

いくらシャンプーが大切だからって全てを丁寧にしていては他のことがおろそかになってしまいますよね?
毎日の生活の中でのことですから、より時間をかけないで効率良く綺麗になるために必要なポイントを覚えておきましょう〜!

順番に説明していきましょう!

まずは最初のすすぎ。
シャンプー剤をつける前に髪を濡らす時のすすぎの目的は
チリやホコリなどの簡単に取れる汚れをお湯だけでしっかりと流していくためのもの。
どうしてもざっと流しがちな最初のお流しですが平均して2分間はお湯だけで頭皮や髪を流していただきたいです。

しっかり流すことで汚れを落とす効果もあるし、水分がたっぷりと髪に浸透することで泡立ちもよくなります!!

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ですが、『しっかりすすぐって、どこまでやればいいの?』と思いますよね・・・
目安としてはシャワーヘッド(お湯が噴き出すところ)を頭皮から2〜3cmの近距離に数秒ほど当てて頭皮から流すこと。
特に洗い残しが多くしっかりシャワーをあてて頂きたいのは両耳裏と襟足は汚れが溜まりやすいのでしっかり流しましょう!

そんな単純なこと??
という感じですが、意外とみなさん頭頂部だけしっかり当てて、あとは手でジャバジャバお湯を頭全体に広げている方が多いと思います。
それよりもじ〜〜〜っと頭皮まで2cmのとこからお湯を流す方がじわ〜っとお湯が頭皮に広がります。

ちょっとだけ思い返してみてください。
お家でのシャンプーの時いつも頭皮から流していますか??
シャワーヘッドを壁に固定したまま流していませんか??

しっかり流せたら次はシャンプーを泡立てていきます。
泡立てで大切なのはシャンプーはどんな長さの方でも1プッシュだけしか使わないこと!!
汗をかいたり汚れがひどい時、オイル、トリートメントやスタイリング剤をつけた時は泡立ちが悪くてついついブシュブシュっと2〜3プッシュ出してしまっていませんか?

そうすると確かに泡は立ちますが、ドロンとした重い泡だったり
なぜか襟足だけ泡立たないなど部分的に泡立ちにムラが出たり
洗っている間にサーーーーっと引いていくようなすぐ消えてしまうような
汚れが落ちにくい質の悪い泡になります

シャンプーを沢山つけたことによって泡だつのは幻の泡なので注意が必要です。
たくさん泡だってるから、たくさんシャンプーつけたから。汚れが落ちる気がします
chapter1でお伝えしたようにシャンプーの流し残しは汚れの一つです。

1プッシュで泡立てることで
泡立たない=汚れが落ちてないという汚れ発見センサーとなります
またシャンプーの量が少ないので流し残しが減る=汚れがたまりにくくなります!

具体的には
1,しっかりすすいだら、1プッシュだけシャンプーを取って全体に馴染ませ
2,泡立ちが悪かったらささっとすぐお湯で流してシャンプーを落とす
3,そしてもう一度1プッシュのシャンプーを取って泡立て
2と3を繰り返し泡立ちよくなるまで繰り返す。
極端な話ですが、泡が立つまで5回以上繰り返したっていいんです!!
シャンプーによっても泡立ち具合は違いますが・・・大切なのは適量(1プッシュ)で泡だつことです!

何回かやっているとコツを掴めると思いますが
良い泡とは軽やかにふんわりモコモコで、5分ぐらいほっておいても無くならない泡のことです

ざっと泡立ててゴシゴシガシガシ頭皮を洗うより
良い泡を立ててそのまま体洗ってる5分ぐらいの間泡で頭皮と髪を包んでいる方が汚れは落ちます!!
(*ワックスが付いていたりする場合はもみ洗いも大切です)

そしてしっかり泡立てられたら、ガシガシ力任せに洗うのではなく頭皮を揉むようにマッサージしながら特に耳の周辺や襟足をしっかり洗って下さい。
爪を立てたりせず優しく撫でるように皮膚を触りながら頭皮はしっかり掴んでマッサージしていきましょう。

そしてシャンプーで浮いた汚れをしっかりすすいで
トリートメントなどのヘアケア剤も残りすぎぬようにしっかりすすげば完璧です!!

ちなみにトリートメント・コンディショナー・リンスもシャンプーと同様どんな長さでもよほどのダメージがない限りは1~1.5プッシュまででお願いします。同じく髪への残留が汚れとなるため頭皮や髪のトラブルに繋がります。。

『しっかりすすぐこと』『しっかり泡立てること』

ほんの少しのことを変えるだけですが
生活の中の一部を変化させるということは
毎日のこと、毎年のこと、一生のことに繋がると思います!!!!

髪が少しでも毎日心地よいものとなりますように!

chapter03.結局どんなシャンプーを使えばいいのか?

ヘアケアの中で最も大切なのはシャンプーとドライヤーだとbroadenでは考えています

言い換えると【汚れを落とすこと】【濡れたままの状態にしないこと】
この2つのポイントを押さえていけば髪の毛が持つ本来の美しさを引き出すことができます!

そこでやっぱり気になるのがシャンプーの選び方。

ドラッグストアで手軽に買えるもの。
その中でも少し高めのもの。
オーガニックブランド。
通販で話題のもの。
美容室のもの。

結局何がいいの?
多すぎてわからないですよね。。。

まず選ぶ上で大切なことですが

人それぞれ合うシャンプーは違うということ
くせ毛の人もいれば直毛の人もいます。肌が弱い人も、そうでも無い人もいます。
ダメージ度合いも人それぞれ。
これがいいよ!ではなく、これが合うよ!という感覚で探したいですね。

広告のキャッチコピーを鵜呑みにしないで少し疑う
シャンプーは本来汚れを落とすことが目的なので過剰に髪の補修を謳うものは
効果がまったく無い訳では無いけどシャンプー本来の目的では無いので少し疑ってもいいと思います

何を使うかと同じぐらい使い方も大切
今まで解説したように、間違った使い方をすればシャンプーだってトリートメントだって汚れになってしまいます。使い方にも意識をおきましょう

信頼できるプロに合うものを考えてもらう
ここで言うプロとは美容師さんの事。髪質も肌質も自分で思っているものと違ったりします。
すごいくせ毛!と思っていても実はそうじゃないこともあります。
髪質やその時の髪の状態を見極めてくれる信頼できる美容師さんに相談するのが一番です。

broadenでは、これが最高ですよ!!というものが無いのがこだわりです。
その人に合うシャンプーを一緒に見つけるために1メーカーに絞ったりはしていません。
たくさんある美容室のシャンプーの中でもなるべく沢山の方の髪質に合うように色々なメーカーさんから仕入れていて常時6種類取り扱いがあります。ちなみにトリートメントは3種類です

大切なのは
シャンプーって毎日必ず髪に触れるものだから大切だよねって感覚を持ってシャンプーを選ぶことにあると思います
いいシャンプーに出会うとトリートメントも殆ど要らなくなる<し、髪質もおさまりやすくなって、美容室代だって節約になったりします。
何より毎日素敵でいられるための、美容師に代わる毎日のパートナーですから。
真剣に自分に合うものを探していきましょう!!!

そして、それはダメージ度合いや季節、年齢によっても変わってきますので。
髪の状態に変化があった時は、その都度調整していけることも大切です
なので特売だからといってストックを買いすぎるのは辞めましょう!

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ひとつ、美容師として悲しいなと思うことがあります・・・・
美容室専売品のシャンプーが量販店やインターネットで売られていることがありますが、販売ルートが正規のルートではないため製造から年月が経って未開封だけど劣化していたり、ひどい時は中身が違うこともあります。
利益を求めるだけの売り手に騙されないように気をつけていただきたいなと思います

また、高いシャンプーだからと量を少なくしたり、水で薄めたり、市販のものと交互に使う方もいらっしゃいますが・・・・効果が半減以下になると思いますので注意していただければ嬉しいです。

chapter04.リンス・コンディショナー・トリートメント全般の使いどころ

これまでコラムをご覧いただいた方はご存知だと思いますが、今一度確認しておきたいと思います

髪は切っても痛くない、トカゲのようにも再生しない死んでいる細胞
故に、トリートメント等で髪のダメージが治ることはない
トリートメントも、リンスも、コンディショナーも基本は髪のダメージを誤魔化すものなので名前が違うだけで、ほぼ同じ役割です

それらの理由から髪をキレイにしたい時は
ダメージしたものを治そうとするのではなく
ダメージさせない事が一番。

髪本来の美しさを保つためにはシャンプードライヤーが大切。

ヘアケアについての知識や知恵は世の中に溢れていますが
耳障りのいい言葉には騙されず、日々の努力を怠らない大切さ。
それによって面倒なこと(朝の寝癖や、切っても切ってもなくならないダメージ)が起こりにくくなるのです

これらを理解した上で、もう一つ知っておいたほうがいいこと・・・・

ダメージしてしまった髪の救世主。
疲れてしっかりシャンプーやドライヤーが出来なかった日の頼れる味方
それこそがトリートメント達なのです!!!!!

ここまで否定したのに〜!!!って感じですが・・・
毎日完璧に髪のことをやるなんてとっても難しいことだと思います

トリートメント達は髪を治さないけど、綺麗に見せることはできる
だからこそ久々につけると『ツルツルだ〜!!』ってなります。
その時に『ダメージが治った!!』とは思わないでくださいね。

でも疲れた時、困った時はトリートメントにぜひ頼ってください。
髪が綺麗であることが日々の心地よさに繋がります!

【具体的なつけ方について】(流すタイプも流さないタイプも共通です)
①基本は1プッシュ100円玉大ぐらいまでをとります
(よっぽどダメージしていない限りは2プッシュや500円玉大は要りません)
手にしっかり伸ばします
指についたトリートメントのみ手ぐしで梳かすようにつけます
(手のひらで一気につけると全ての量がそこについてしまいますので注意!!)
④指のトリートメントがなくなったら②の時と同様手のひらから補充するように全体に伸ばす
⑤また③のように指で梳かし、④で補充して・・・③④を繰り返します
⑥手のひらについているトリートメントが少なくなった時に初めて手のひら全体で髪を包みます

一箇所につけたものを全体に伸ばすより
数箇所につけたものを最後に全体に馴染ませる方がより全体にムラなくトリートメントがつきます

補足ですが、ドラッグストアで販売されているトリートメント
それ以外でも手に取った時に必要以上にベタつくもの避けた方がいいと思います。
あくまでもコーティングするタイプではなく、浸透して染み込んでいくようなものがよく・・

髪につけた時にトリートメントがついた感じがしないものがいいのですが・・・・
これは判断が難しいので担当の美容師さんに相談するのが良いと思います

それでもわからない時は
こんなものでいいのかな?と思うぐらい少なめに使用すれば失敗が少ないと思います。
ショートヘアならば、小指の指先ぐらいの量で充分だったりします。
トリートメントの量は髪の量や長さではなく、ダメージの範囲で決まるのでホントちょっとで大丈夫だったりします。

そして擬音での表現で参考になりにくいかもしれませんが・・・流さないトリートメントは
パサパサふわふわしてしまうタイプはさらっとした軽いクリーム
ゴワゴワうねうねチリチリするタイプはさらっとした軽やかなオイル
がオススメです。ミストは用途が限られるのであまりオススメしないことが多いです。。。

困った時の救世主。頼れる味方。
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一家に一人はいてもいいと思います!!!(笑)
一人一人の髪質にあったヘアケア剤に関しては、ぜひご相談くださいね。

chapter05.髪と水【シャンプー編まとめ】

シャンプー編のcolumn皆様いかがでしたでしょうか??
私も日々自分の頭で実験したりしながら色々追求していますが、大切なのはシャンプー重要性をしっかり意識して、毎日の変化を見逃さない事かなと思います

毎日毎日365日完璧にヘアケアする事は出来ません

1日ずつ、少しづつ痛んでいく髪
季節や気候、生活習慣。色々な影響を受けて髪の毛は日々変化していきます

大切なのは
「昨日こうだったから今日はこうしてみよう」
「こういう時はこうすると上手くいったな〜」
「本当今日は悪いけど適当にさせてもらうわ〜」

なんて日々髪と会話するように過ごしてもらえたらいいなと思います

よくお店では、シャンプーの重要性をお伝えするために、トリートメントは要らないんですよ〜とお伝えしていますが最近ブリーチした私の髪はトリートメントしないと紫外線や外部からの刺激に耐えられなさそうです(笑)

ヘアスタイルを楽しむ為に必要なシャンプーに対する知識と、やり方についてこのコラムでは書きました!また色々実験して、体感しては編集したり加筆したりすることもあると思いますがその時はnewsにてお知らせしますね。

次回からはドライヤー編に移りたいと思います
ぜひ次回のドライヤー編の前に復習としてcolumn vol.1 髪と水のchapter1〜3をぜひ読んでおいてくださいね〜!!