COLUMN
髪と水
普段の生活の中で、髪とお水は密接な関係にあります。
お風呂に入って髪を洗う時 乾かす時 その時に髪の中で起こっている変化について
知っておくと良いことがあります
chapter01.髪がダメージするのは水のせい??
1人1人のダメージの原因は実際に髪の状態を見てお話しないと
本当のところはわかりません(´・_・`)
ですが、どんな人にも共通しているダメージの原因があります
髪の毛は水に濡れるとやわらかく傷つきやすくなり
水が出ていく(乾く)と硬く傷つきにくくなります
つまり”水に濡れたままの状態でいる”これが最大のヘアダメージの原因なのです。
毎日髪が触れる『水』と言えばお風呂。
お風呂上がり髪を乾かすまでしばらく自然乾燥していませんか?
髪をドライヤーで乾かした後『まぁこれぐらいなら後は自然に乾くでしょ』と。
放置していませんか?
美容師さんによく言われるこのフレーズ『髪の毛乾かしてくださいね〜』何故そう言われるのか。これからご説明していきますね。
chapter02.水を髪から早く追い出そう!
”水で濡れたままの状態でいる”ことが髪に良くない理由についてもう少し細かく解説しますね
髪の毛はキューティクルとコルテックスというもので主に出来ているのですが
髪の毛を海苔巻きに例えるとキューティクルは髪表面を覆う海苔の部分で
コルテックスはご飯の部分になります
キューティクルは海苔と同じで濡れるとふやけます。
海苔(キューティクル)がふやけて柔らかくなると
ご飯粒(コルテックス)が外に出ていきやすくなってしまうのです
濡れている状態だと とても傷みやすそうな気がしませんか?
では乾くとどうなるのか…
乾くと海苔(キューティクル)は硬くなりご飯粒(コルテックス)は外に出ていきにくくなります
なんだか乾かした方が良くなりそうな気がしませんか??
しかし一つ問題があります。
この乾く時に、適当に乾かしたり自然に乾燥させると
海苔はふやけた時の凹凸のままに硬くなってしまうのです
これでは髪の表面はボコボコで艶も出なさそうだしダメージも受けやすそうですね(>◻︎<)
それをなんとかしてくれるのがドライヤーなのです!!!
ドライヤーで急速にキューティクルを閉じるように乾かすと表面の凹凸がなくなり
髪に艶も出てダメージも受けにくくなるのです
髪はドライヤーで乾かしましょう。それもなるべく早く。ちゃんと最後まで乾かすこと。
何故ならば”水で濡れたままの状態でいる”時間をできるだけ短くしてあげることで
髪の艶、手触りの良さ、ダメージの度合いがそこで決まるから。
chapter03.自然乾燥以外の選択肢。
髪を乾かす時にドライヤーを使う大切さについてchapter02では説明しました!
しかし、ドライヤーはなにかと面倒ですよね…
面倒なドライヤーを避けるため、だいたいの人は
『自然乾燥をしてからドライヤーで乾かそう』とか
『ドライヤーである程度乾かしたらあとは自然に乾かそー』とか考えてしまいます。
それを繰り返していくことにより髪表面は少しずつ凹凸ができ
ザラザラしてパサパサになってしまうのです。
ドライヤーが大切なのはわかるけど出来るだけ楽に髪を乾かしたい!
安心してください!面倒じゃない、そんな時の自然乾燥以外の選択肢があります
それは意外にもドライヤーの前に行うタオルドライにポイントがあります
皆様しっかりタオルドライをしているはずですが、よく思い返してみたら
タオルドライしたはずなのに、またすぐに毛先からポタポタ水が垂れてきませんか???
しっかり拭いたはずなのに何故〜?
実は水と髪は仲良しで、しっかりタオルで拭いたつもりでも時間が経つとポタポタたれてきてしまいます。
水分を効率良く髪から離す為のポイントはドライヤーの前に優しく髪をブラッシングしつつタオルで水分を取るという行程を取り入れてみることなのです!!
*水で濡れた髪はデリケート!!やり方がすごく大切なので次回しっかりご説明致しますね。
タオルドライ【&ブラッシング】を活用しドライヤーで綺麗に乾かすことを心がけましょう!
実はその方が、毎日を楽して綺麗に過ごすことができるのです!!!
chapter04.タオルドライ(髪の絡まりを取る)
タオルドライの時にブラシングをすると、どうなるのか??
まずは髪の絡まりを取ってから乾かすため髪を傷つけにくく、絡みやすい髪になるのも防いでくれます。
そして何より!!ブラッシングで、髪の水分を移動して根元を少し乾かすことが出来るのです!!!!
これを実践すると、ドライヤーをかける時間も従来より約半分の時間で済んだりします!!!すごい!!(^o^)//
ドライヤーの前にタオルで拭くだけでは、表面や毛先の水分は取れるけど、根元は取れません。
そこにドライヤーをすれば当然髪は毛先から乾いていき、広がってパサパサになりますね…
そこでブラッシングで根元の水分を効率よく毛先に移動することで、ドライヤー時に根元から乾いていくのです!!!毛先は濡れて潤っているのでドライヤーをしてもパサパサしにくいです。
タオルで水分を拭き取るだけでなく、自然乾燥で髪を傷めることなく、望み通りのスタイルになれるブラッシング。ぜひ習慣にしていただきたいと思います!!
【まず最初は髪の絡まりをとるところから】
ポイントは2つ。
①粗めで面積広めのブラシを使うこと。(絡まりにくく、時間がかからないから)
②優しく絡まりを取る。(毛先から梳かしていくこと)
髪は水に濡れるとやわらかく傷つきやすくなるので、優しく扱うことが大切です。
なので①②の絡まりを取る時に雑にすると痛みます。優しくやれば髪が乾き痛みにくくなります。
その為に大切なのが。
絡まりを取る時は根元から梳かすと余計に絡まって時間もかかるために、毛先から優しく梳かすこと!!
*絡まったら、軽く抜いてまた毛先からやると驚くほど梳かせます。
靴ひもを解く時に根元から解きますか??靴ひもの先から解いていきませんか??
まずは引っかかったり、絡まった毛先を優しく梳かせるようにする事から。
そこからしっかりと初めて行きましょう!!
chapter05.タオルドライ(水分を毛先に移動する)
さて、絡まりが取れた髪の毛をさらにブラッシングすることで
髪の水分を移動して根元を乾かしていきましょう!!
ポイントは③全ての地肌にブラシを当てること(地肌・根元にしっかりブラシが届くこと)
生え際から一気に頭頂部や後頭部も梳かすのではなく、襟足・耳後ろ・頭頂部・後頭部。。。全ての地肌をスタート地点にするようにブラシをあて直して梳かすことで、その部分の水分が毛先に移動するのです!!
ここを丁寧にすることで
【根元の水分が乾く】
【根元が立ち上がりやすくなり、毛先がハネにくくなる】
【分け目がつきにくくなり、トップにボリュームが出る】
などの良い事がたくさん起こる基礎となります!
そして
④十分に毛先に水分が移動したらタオルで握るようにやさしく拭きます
④③を約2回繰り返す(髪質、ダメージ具合によって変わります)
ドライヤーが面倒にならないために。綺麗に乾かすために実は必要な丁寧なブラッシング。
梳かした分だけ水分が毛先に移動します。
全ての地肌、根元にブラシが通るように優しくやりましょう。
*もちろん絡まったらブラシを抜いて毛先からほどいてくださいね。
そして一通り終わったら、いつも勝手に分かれてしまう分け目を隠すように梳かしてから化粧水などを行いましょう(いつものとこで分けっぱなしだとドライヤーまでに乾いてしまって分け目パッカリついてしまいます!!)
試しにブラッシングが終わった後に、地肌を触って見て下さい(^o^)/
なかなかいつも乾かない根元がうっすら乾いているはずです。
毛先も触って見て下さい(^皿^)
すぐに乾いてしまう毛先が潤っていると思います!
そのお陰で毛先はまとまりやすく、パサパサしにくくなるのです。
ドライヤーの前、タオルドライの時に
根元が1番乾いてて。毛先が1番潤ってる
そんな状態を作りましょう!!
chapter06.髪と水。まとめ
今回のコラムでは髪と水の関係について5回にわたり解説してみました(^^)
文章だけだとわかりにくいところもあると思います。。
ご来店頂いた時には、一人一人のライフスタイルや髪質に合わせてベストな髪との付き合い方を一緒に考えさせていただきますね!ご興味ある方は是非一度ご来店ください。
大切なのは美容室で綺麗になった!!すっきりした!という感覚が
ちゃんと家で実現することです。
2ヶ月に一度の美容室はたった数時間のこと。
毎日のシャンプーやドライヤー、自然乾燥やブラッシングなど。髪が濡れている状態の間に起こることは次の美容室に行くまで59回(2ヶ月から1日抜いた日数)起こっているのです。
髪はお風呂からあがった瞬間から乾いていきます。
なのでお風呂からあがった時にちゃんと鏡で髪を見てみてください!
分かれてほしくないところで前髪が割れていませんか?
前髪のクセがひどい状態のまま放っていませんか?
後これは見落としがちなのですが。
もしお風呂の中でシャンプーした後にゆっくり湯船に浸かって半身浴やマッサージをされる方!
お風呂からあがる前に必ずもう一度髪をびちゃびちゃに全部濡らしてくださいね!!
中途半端に、勝手に乾いた髪は必ず自分の嫌なクセをより嫌な感じで出てしまうからです。
例えば前髪のうねり、パッッカリついた分け目、つむじが割れてペタンとするなど。
根元が1番乾いてて。毛先が1番潤ってるそんな状態を作るためには、必ず完全に濡れている状態から→丁寧なブラッシングをして→10分以内にドライヤーをして完全に乾かす
というところが一番大切です!!!!!
このタオルドライ(ブラッシング)のやり方を実践すると。
①ドライヤーの時間が格段に短くなる。
②ヘアスタイルの再現性が高くなる
③朝が楽。寝癖つかない。ついてもなおしやすい。
④だんだん毛先が痛みにくくなっていく!
どうでしょう。
タオルドライを頑張れば、夜、髪を乾かすのを頑張れば、
①②③④の面倒な事が全て楽になります。
chapter02で紹介したように、水が出ていく(乾く)と硬く傷つきにくくなります。
髪が強い状態(乾いている状態)に早くなおしてあげる事。変な跡がつく前に望むヘアスタイルの形にすること。
そのために非常に大切なタオルドライ。
今一度見直してみてくださいね。
次回のコラムは『意外な思い込み』について連載していきます(^o^)/